交差点だけが

交差点だけが 息を止めて 時計の針だけ 遅れてた 言いかけたままの 言葉たちが ポケットの底で 眠ってる 人波の影に 紛れながら 名前を呼ばれない夜を歩く 確かだったものほど 触れないまま 遠ざかった 何かを失くした気もするし 何も変わってない気もして 理由もなく 立ち止まった場所が やけに あたたかかった まだ 夜は終わらなくて でも 続くとも言えなくて このまま 消えてしまいそうな 光を 見ていた ガラスに映る 知らない顔 笑っているか 分からなくて 帰る場所は ちゃんとあるのに 少しだけ 遠かった 正しかったか 間違いか 確かめる余裕もなくて ただ ここに立っていたことを 忘れたく なかった まだ 夜は終わらなくて 答えは 見つからないまま それでも 消えなかった 灯りが 胸に残った 誰かの声が 遠ざかるほど 街は 静かになって 終わったことさえ 言葉にできずに 立ち尽くしてた 夜は ただ過ぎていって 何も起きなかったとしても この時間が 確かにあったこと それだけを 抱えてた それでも 空は ゆっくり 変わっていった

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